上野恩賜公園にあるトーテムポールを調べてみました!

トーテムポール-上野

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上野公園に立っているトーテムポールをご存じですか?
なんでこんなところにトーテムポール??と思っている方も多いかも。
今回は上野公園のトーテムポールについて調べてみました。

上野恩賜公園に立つトーテムポール

トーテムポール-上野公園
上野駅公園口から上野動物園の方に向かって上野恩賜公園内歩いていくと、少し左手にトーテムポールが立っています。
トーテムポールとは、北アメリカ大陸の太平洋に面した北西沿岸部に住む先住民インディアンたちが、家の中や家の前、墓地などに立ててきた柱状の木造彫刻のことです。
トーテムポールには少なくとも一つ以上の彫像が彫られています。
その彫像は、持ち主の紋章が彫られていることが多く、他にも動物や人間、神話や伝説に登場する怪物などもあるそうです。

上野恩賜公園のトーテムポールを見てみると、いろいろな動物が彫られています。
ゾウやサル、フクロウ、キリン?トラ?などよくわからない動物もいますが・・・
一番下のゾウは鼻で案内板を持っていて、向かって左側に「どうぶつえん」、右側には「博物館 西洋美術館」と場所が示されています。
そして一番上にいるのはライオンです。
そのライオンはLのマークを持っていて、「LIONS INTERNATIONAL」とも書かれています。

東京上野ライオンズクラブによって建てられた

トーテムポール
説明板を見てみると、次のように書かれていました。

LIBERTY,INTELLIGENCE,OUR NATIONS,SAFETY WE SERVE
自由と知性はわれらの国の安全 われらは奉仕する
このトーテムポールは我々上野ライオンズクラブの会員が手に手を取りあってつくりあげたものである。トーテムポールは昔、北米西北海岸からアラスカに至るインデアンの家の前に立っていた風変りな高い木の柱である。その柱には彼等の信仰と制度のシンボルとして動物と人間らしいものが彫られ部族の安全と繁栄を祈願したものである。やがて19世紀後半世界各地にかかる風習が広まった。これにちなみ1964年今日、都民の平和と繁栄を願ってここに恒久的な鉄筋コンクリート造りのトーテンポールの建立を見たのである。
(高さ:7.0M 翼の長さ:4.0M)
製作者:三坂 耿一郎先生(日本芸術院会員)1964.3.23
TOKYO UENO LIONS CLUB
東京上野ライオンズクラブ

このトーテムポールは「上野ライオンズクラブ」の会員の方たちが建てたものだったんですね。
LIONS INTERNATIONALとは1917年にアメリカで誕生した社会奉仕団体で、現在世界中に140万人以上の会員がいます。
「自由を守り、知性を重んじ、われわれの国の安全をはかる」というスローガンのもと、個々に地域社会に貢献しています。
日本にも単位クラブがたくさんあり、東京上野ライオンズクラブもその一つです。
東京上野ライオンズクラブが結成されたのは昭和37年(1962年)。
台東区上野地区を中心に中学生の弁論大会や献血活動、特別支援学級の児童を遠足に招待するなどさまざまな奉仕活動を行っているそうです。

トーテムポールが建てられたのは1964年ということなので、もう50年以上もここにあるんですね!
本来トーテムポールは木造なので、経年劣化してしまいます。
でも、北西沿岸の先住民たちはトーテムポールは建てることに意義があって、保存することには意義はないと考えているため、修復したりはせずに自然に還るものと考えているそうです。
一方、こちらのトーテムポールは鉄筋コンクリート造りということなので、雨風にさらされる場所に立っていますが、50年経った今も朽ちることなく残っています。

所在地 東京都台東区上野公園9-86
地図

まとめ

上野恩賜公園にあるトーテムポールは、50年以上前に東京上野ライオンズクラブの会員によって都民の平和と繁栄を願って建てられたものだということがわかりました。
鉄筋コンクリート造りのトーテムポールが今後もここで私たちを見守ってくれるでしょう。

<参考文献>
ライオンズクラブ国際協会(最終閲覧日:2019/11/23)https://www.lionsclubs.org/ja
東京上野ライオンズクラブ(最終閲覧日:2019/11/23)https://e-clubhouse.org/sites/tokyoueno/