2019年10月23日の上野動物園のニシゴリラの様子をレポートします。
上野動物園の群れで暮らすゴリラたち
第一放飼場で群れで暮らしているゴリラたちをご紹介します。
- ハオコ(オス)
1993年8月21日生まれ。
白い背中(シルバーバック)が特徴。
コモモ・モモカ・リキのお父さんです。
東山動植物園にいるイケメンゴリラ、シャバーニのお兄さんでもあります。
- モモコ(メス)
1983年6月3日生まれ。
モモタロウ・コモモ・モモカ・リキのお母さん。
モモタロウは現在、京都市動物園で元気に暮らしています。
- コモモ(メス)
2009年11月14日生まれ。
モモカとリキのお姉さん。
- モモカ(メス)
2013年4月24日生まれ。
コモモの妹、リキのお姉さん。
元気いっぱいおてんば盛り。
- リキ(オス)
2017年10月9日生まれ。
コモモとモモカの弟。
- トト(メス)
1978年生まれ(推定)。
おっとりした性格。争いごとが苦手。
2019/10/23のゴリラの様子
モモカと藁
藁の中に穴をあけるモモカ
そして、その中に入ります。
そこへ弟のリキがやってきてじゃれ始めます。
モモカがリキを押します。
追い出されてしまったリキ。モモカは自分の足の上に藁をかけて・・・
再び、リキをひっぱって自分の方に寄せます。
じゃれ合う2頭。
最後は、モモカがワラを抱えて別の場所に移動していきました。
お母さんのお乳を吸うリキ
お母さんのモモカのお乳を吸うリキ。
人間は1歳前後までしか母乳を飲みませんが、ゴリラは3~4歳ぐらいまで母乳を吸います。
リキは10月で2歳になりました。
ゴリラと人間の母乳を飲む期間について、ゴリラ研究第一人者の山極寿一先生は以下のようにおっしゃっています。
人間の祖先は熱帯雨林から徐々に木のない草原、サバンナへと出ていきました。
サバンナでは大型の肉食動物に襲われた時に隠れ場所が限られます。
肉食動物の餌食になる動物たちには特定の特徴があり、その一つが子をたくさん持つ、「多産」だそうです。
そのためには、1度にたくさんの子供を産むか、もしくは出産間隔を縮めて何度も産むという方法です。
人間は後者を選びました。
そのためには、赤ちゃんを早く卒乳させなければならないのです。
参考文献:山極 寿一「人間家族の由来と未来 ― ゴリラからAIまで」http://www.kao-foundation.or.jp/wp/wp-content/uploads/2018/02/family02_report02.pdf
何かに警戒するコモモとリキ
リキをおんぶしながら移動しているコモモ。
でも、何か音がしたのか一瞬驚いた様子を見せます。
私が観ている場所からは何に驚いたのかわかりませんでした。
リキも目を見開いて驚いている様子です。
お尻の臭いをかぐ
左からモモカ、ハオコ、リキ、コモモ。
ハオコがコモモの肛門を触って匂いを嗅ぎます。
つづいて、今度はモモカがハオコの肛門を触り、
匂いを嗅いでいました。
10月23日のニシゴリラの様子を動画でも配信しているので、良かったらご覧ください。